イカ釣り船

一念発起

嚙み付けなかったネズミにさよなら 〜キュウソのライブに行ってきたよ〜

 二年前。

ウツから抜け出そうと、気分転換にラジオを聴いていると

賑やかな曲が流れてきた。

 

“踊りたい ああ騒ぎたい もう知らない いくぜMEGA SHAKE IT!”

 

CMで聴いたことあるな。

キュウソネコカミってバンドの曲か。

私、メンバーと地元近いやん。

 

“頭からっぽにして 忘れたいことばかり”

 

うんうん、今まで他人に言われてきたたくさんのひどい言葉

忘れたいけど悔しくて忘れられない。

だからウツになっちゃったし。

 

早速その曲を検索して、携帯にダウンロードした。

 

Mega Shake It!

Mega Shake It!

  • provided courtesy of iTunes

 

 

そんな彼らとの出逢いから約半年後、症状も落ち着いてきた頃

はじめてライブに行くことにした。

一人で外に出るのも怖がっていた私が、

ただ彼らの奏でる音を生で聴きたいが為に

2時間かけて会場に向かった。

 

曲のノリ方を忘れていた私も、周りに合わせて精一杯手を伸ばして

「ここでパニックになったらどうしよう」なんて不安もわすれるくらい

彼らの音楽に身を任せていた。

 

ライブ後半、観客のテンションも高いまま

定番曲「ビビった」が始まった。

この曲はPVをダウンロードするほど気に入っていて、

Cメロのダンスもノリノリで踊っていた。

 

 

「ナメんじゃねぇ!!」

「うるせー!!」

 

ボーカルのセイヤくんと一緒に叫んだフレーズは、

私がずっと実生活で言いたかったものだと気づいた。

 

 「あなたはモテなくていいよね、私変な人にモテて困っちゃう」

とマウントしてくる同級生。

「お前の代わりはいくらでもいる」と言った元上司。

「あなたと一緒に仕事してるとイライラする」と言ってきたバイトの同僚。

「お前の身体なんか見たくねーよ」と捨て台詞を残して去った元彼。

 

 言い返したくても、こんなダメダメな自分には無理だと

はなから諦めてもやもやをくすぶらせ続けてきてしまった。

 

彼らのように、不満に噛みついて暴れたかった。

だからこそ彼らの曲に魅かれたんだ。

 

泣かせる曲ではないのに、ふいに涙が出てきた。

 

 また彼らに会いたい。

それまでくよくよしてられない。

嫌なことがあっても、うまい噛みつき方を憶えていこう。

 

3時間のライブで楽しめただけでなく、

心の中の整理までできてしまった。

 

ポンコツポンコツなりに生きていくさ。