イカ釣り船

一念発起

ママ友に悩んでたら、幼稚園で倒れた話

結婚して子供が生まれ、

我が子がかわいいと思っていると

幼稚園のプレ申し込みが始まり

入園したらママ友作りに苦労する。

 

私も、雑誌に載ってるような

周りのママさん達からの信頼があつくて

自宅でホームパーティーしてる

いつもおしゃれなおかあさんを目指して

頑張ってる時期があった。

 

いつもニコニコして

こぎれいな格好をして

波風立てないようにして。

でも、結果は伴わなかった。

 

幼稚園のお迎えのときや参観日の時、

周囲の会話が気になって仕方なかった。

「今度ご飯食べにいこうね」

「◯◯くんの家でお泊まり会たのしかったね」

などの会話。

帰る際、複数の子供達を連れて

車に乗せるママさんをみて

これから家で遊ぶんだろうなーと推測したり。

「◯◯ちゃんのママ」ではなく

親しげに下の名前で呼び合うママさん達。

そんな輪の中に入ることができない自分は

母親としてもダメなのか。

住む場所を変えて、年齢を重ねても

友達が少なかった学生の頃と

変わらないじゃないか。

SNSで友だちを作ろうとしても

距離の取り方がわからない。

周りから「あの人友達少ないよね」

と言われるのが嫌だ。

 

こうして自分を責めていくうち、

幼稚園のお迎えの時間が近くなると

動悸が激しくなることが増えた。

 

だましだまし頑張ってたが、

ついに限界がきた。

 

お迎えの時間、園庭で待っていると

動悸と震えが止まらなくなり

「これはまずい」

と、近くにいた園長先生に

助けを求めた。

「すみません、どこか横になれる場所で

休ませてください」

 

案内された部屋でうつぶせになり

気持ちを落ち着かせようと頓服薬を飲んで

深呼吸をした。

 

駆けつけてくれた子供の担任の前で

「すみません、すみません」と言いながら

泣くしかなかった。

 

それ以来、体調が悪いという理由で

卒園までの半年間、

徒歩通園からバス通園に変更した。

その事を知った他のママさん達の間では

「妊娠したらしいよ」と噂されていたという…

でもこれでだいぶ精神的負担が減り、

卒園までに体調も回復してきた。

 

ウツの時期を過ぎると、

もう一日生きてくのが精一杯で

ママ友は多くなくても大丈夫と

思えるようになった。

ランチするより家でゴロゴロしていたいし、

仲よさそうに見えても実はドロドロという

話も聞いたし。

それに子供が成長するにつれて

働くママさんも増えて

交流も少なくなってくる。

LINEも、聞かれれば友だちになるのみ。

私と接点を持っている人が少ないが故に

長男の卒業式後に行われた

クラス会の連絡手段に

困ったという話を聞いたが、

私はなかなか人前に現れない

レアキャラという設定にしておこう…