イカ釣り船

一念発起

姉入院と朝ドラとぐるんぱと

姉が3度目の緊急入院をした。

 

4年前、突然倒れて

開頭手術を行い

左半身麻痺が残った。

一年ほどの入院生活の後

実家で母と暮らしていたが

2年前は肺塞栓症にかかり入院。

今回は皮下で細菌が繁殖して

最悪の場合壊死することもある

蜂窩織炎(ほうかしきえん)という

恐ろしい病気にかかり

緊急手術ののち入院となった。

 

入院のたびに

今度こそ姉が

遠くに行ってしまうんではないかと

気持ちが不安定になるけれど

「心配かけてごめんねー」

と病室の姉からLINEが来て

やっと安心する。

「朝ごはん食べながら

『半分、青い』観て泣いたわー

まあうちの身体は

半分、黒いけど」

ジョークも言えるなら

大丈夫そうだ。

 

歳の離れた姉は、

私にいろんな刺激をくれた。

幼い頃、2人で留守番している時に

ラジオを聴いて

電話でリクエストしたり

買ったばかりの中古の軽自動車で

夜な夜な私を連れ出し

姉の友人とカラオケや

ファミレスに行ったり

彼氏の趣味で釣りに行ったり。

学校では味わえない楽しみを

教えてくれた。

母親には言えない悩みも

姉になら言えた。

同級生にも

「歳の離れたステキなお姉ちゃん」

がいると羨ましがられた。

 

私と対照的に

スポーツ万能で

頭の回転が早くて

多くの人に慕われて

PTA会長もやり遂げた。

 

そんな姉が大変な時に

私は何もできないと

友人に相談したら

「あなたは今住んでるところで

自分の家庭を守ることが大事!

お姉さんとLINEやりとりしてるだけでも

お姉さんの気持ちが落ち着くだろうから

今のままでいいの!」

と、手土産を持ってきて

家まで駆けつけてくれた。

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友人が持ってきてくれたふりかけ。

子供たちがすごいスピードで消費してた…

 

 人生は希望と絶望の繰り返し。

「半分、青い」の秋風先生も

そんなこと言ってた。

 

今期の朝ドラは珍しく最終回まで観ました。

いろんなことにチャレンジして

最終的に扇風機を完成させる

ヒロインをみてると

絵本の「ぐるんぱのようちえん」

を思い出した。

主人公のぐるんぱは

靴屋さんやくるまやさんなど 

いろんな職業に就くけど

「もう、けっこう」と言われ

うまくいかない。

でも最終的に自分の居場所を見つける…

 

この絵本が大好きで、

幼稚園のサークルでペープサートもやったし

作中のおおきなビスケットまで実際に作った。

私もいつか、自分を認めてくれる

居場所を探すんだ。

 

あれ、姉の話から脱線してしまった。

 

姉自身も明るくふるまってはいるけど、

娘が受験の時期に

何もできない自分が情けなくなり

自ら命を断とうとしたこともあるらしい。

 

でも、希望を持ち続けてほしい。

秋風先生、またどこかでお目にかかりたいです。

 

ぐるんぱのようちえん

ぐるんぱのようちえん