1月末、渋谷に行った時絶賛工事中でかなり迷った事を書いた。
この時は「渋谷め！こんな魔境にしやがって」と思っていたのだが、先日NHKの「東京リボーン」の再放送を観て「渋谷駅様こんな苦難を乗り越えてきたんですねすんませんでした！！」と土下座したくなった。
これめちゃくちゃ面白かったんですよ。
JR・東急・京王・東京メトロと4社が乗り入れる渋谷。
駅の一番上から地下の一番下まではビル10階分にもなる。
昔は一日の乗降者数が34人だったが、関東大震災で被害の大きかった東京の東側からほとんど被害がなかった渋谷へ逃れてきた人が引っ越してきて栄え、次々と電車が乗り入れるようになった。
しかし大雨時に雨水を逃す場所もなく、動線もぐちゃぐちゃで災害時に人々が避難できる場所もない。加えて駅の老朽化も進んでいた。
そこで災害に強い街づくりを目指し、国主導で渋谷の再開発が始まった。
専門家の採算度外視で大胆な計画に各鉄道会社は難色を示したが、10年以上説得し続け銀座線ホーム移動、東急百貨店解体などを決行した。
そしてこのコロナ禍で、JRは54時間という限られた時間の中で渋谷駅埼京線ホーム大移動という人間の心臓手術並みのミッションに挑む…！
もうこれ「プロジェクトX」ですね。
「あの時私たちは生まれ変わろうとしている渋谷の中を彷徨っていたのさ…」とかっこつけて言える気がする。
