イカ釣り船

一念発起

行く?行かぬ?修学旅行

 二学期、中3長男の京都修学旅行はどうなるのか。

行先も同じで日程も近い近隣の中学校は中止が決まって、各校バラバラの判断でどうなるんだろう?

夏休み中はそのことが一番気がかりだった。

キャンセル料がかかるギリギリの8月下旬まで学校はおそらく協議を重ね、二学期始まってまもなく「希望者を募って行く」という通知がきた。

 あまり小銭に触れないように、お土産代などはSuicaなどICカードにチャージ。

京都駅内のお土産屋は混むので行かず、自由行動中にお土産を購入。

自由行動ではいつも混んでる市バスは原則使わず、地下鉄で移動。

宿での食事も生徒の間にアクリル板を置いて感染予防。

コロナ対策に納得した私はさっそく京都のガイドブックを買い、「お土産何買ってきてもらおうかなー」「この喫茶店かわいいから行ってみーや」など長男と話していた。

 その3日後。

学年集会が始まる前、長男は先生のこわばった表情を見てこれから何を告げられるのか悟ったという。

「修学旅行は延期になりました。延期と言っても、場所は京都ではなく近場になります」

保護者にもメールが届いて、ガイドブックを見てウキウキしていた私も涙が出た。

 自由行動班と宿泊班も決めて、スマホは持っていけないから古い電車を撮るために新しいカメラを買わなくちゃと言っていた長男ももちろん落ち込んでいた。

 後日役員会で、校長先生から最終判断の理由をお話ししていただいた。

二学期になり、市内学校でも生徒や教職員の感染者が増えていること。

旅行中1人でも発熱すると生徒も先生方も宿から出られなくなるという京都市ガイドライン?があり、発熱した生徒が責任を感じてしまうのではないかということ。

部活の寮で集団感染する事例があり、修学旅行の宿舎でも集団感染の恐れがあること。

 

まだコロナが収束とは言えない状況で、やはり修学旅行は無理かー。

でも長男は「高校合格したら、(寝台特急サンライズ出雲に乗って京都行く」と気持ちを少しずつ切り替えている。

いつか「あの時は大変だったねー」と笑える日が来るさ。

それまでもう少しの辛抱だ。