イカ釣り船

一念発起

私の漫画遍歴 前編

我が家は漫画喫茶のように

本棚にたくさん単行本があるわけではない。

でも私は漫画が好きだ。

 

幼稚園入園前から

姉が買っていた「りぼん」を読み、

ときめきトゥナイト」の単行本に

塗り絵のように色鉛筆で

蘭世ちゃんの肌を塗っていた。

テレビをあまりみせてくれなかった

親の目をかいくぐり

夕方のアニメも観ていた。

 

 

姉はたまーに「マーガレット」も買っていて

「伊賀野カバ丸」「愛してナイト」など

アニメ化されて大人気だった作品も

ぼーっと読んでいた。

幼稚園で凧をつくったときは

自分で「ペルシャがすき!」の絵を描いたけど

出来上がったものをみて

「思ってたんと違う」

と自分の画力のなさに落胆した。

 

小学校にはいると

父と外出することが増えた。

主に、場外馬券売り場。

レースで勝っても負けても

その後にデパート最上階の食堂で

お子様ランチとクリームソーダを頼み

あさりちゃん」の単行本を買ってもらうのが

お決まりのコースだった。

その頃から自由帳にあさりちゃんの絵を

ひたすら描きまくり

学校でもマンガクラブに入り

あさりちゃんしか描いていなかった。

4年生になってから自分のお小遣いで

「りぼん」を買うようになり

王道の恋愛漫画も読むけど

ちびまる子ちゃん

お父さんは心配症

のギャグ路線が好きで

単行本も揃えた。

このころから将来は漫画家になりたいと

思っていたが、

さくらももこさんのように

単行本おまけのページで

あれこれ書きたいと妄想しているだけで

ストーリーやキャラクターなどは一切

考えていなかった。

それは漫画家というよりエッセイスト

(今ならブロガー)やね…

 

中学1年の頃、

当時専門学校生でバブル真っ最中の姉に

年上の彼氏ができた。

派手な柄のシャツにセカンドバッグ、

髪の毛はオールバック。

ぱっと見怖かったが、話すと良い人で

仕事の合間に読んだ漫画雑誌を

毎週家に持ってきてくれた。

ヤングジャンプスーパージャンプビジネスジャンプ

そして週刊少年ジャンプのジャンプ系列

たまにヤンマガやヤンサン。

無料で読み放題という素晴らしい環境。

当然中学生のおぼこい小娘には

刺激的な漫画もあったけど

とにかくパラパラっと

全てのマンガに目を通した。

そのおかげか、学校の美術の作品は

1年 ヤンジャンで連載していた

「ツレちゃんのゆううつ」のペンケース

2年 「3×3EYES」の壁掛け時計

3年 「幽☆遊☆白書」のジグソーパズル

とオタク全開のラインナップとなった。

ちなみに現在も連載が続いている

甘い生活」の弓月光先生と

数学担当の先生が高校時代の同級生で

原稿を手伝ったこともあるという!!

 

この頃はオタク仲間が増えて

一緒に三宮のアニメイト

同人誌即売会に行ったり

イラストのやり取りもしていた。

 

 しかし、ここで私は限界を感じる。

何回もブログに登場するMちゃんや

ほかの友達とのレベルの違いに愕然とした。

Mちゃんは漫画家になるために

雑誌に投稿していて

画力はもちろんセリフまわしも洒落ていた。

RちゃんとNちゃんは成績優秀スポーツ万能

絵もプロ並み。

勉強もスポーツもダメ、背も低くて小太りで

頭がでかくて「キャベツみたい」と

あだ名をつけられてる

私は到底かなわない。

彼女たちの、高河ゆんさんのような

繊細なタッチの絵の中に1人

雑な絵をギャグとパロディでごまかす

自分が恥ずかしくなり

中学卒業間近、私は漫画家の夢を諦めた。

 

後半へつづく!

 

 

 

 

ARMIN~週間あー民~

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